開業してから、何人もの方と相談の機会を持ちました。その時の話を通じて感じたのは、お客様は困っていることが多いということです。
自分のやりたいこと、目的が決まっていて、依頼の相談をされる方もいますが、どちらかと言えば、何をしたいのか、どうすればいいのか漠然としていたり、現状の理解に若干ずれがある方が多くいました。
このようなお客様に対して、お客様の真意、一番の思いを知らないと、本当の意味でお客様にとって最善の答えを提示できません。お客様(相手)の話を根気よ聞いて、解決案を提示していくことが重要であることを発見しました。
お客様の思いを聞き、思いを受けて仕事をする、その思いこそが最高のサービスを提供できる源だと信じています。
当事務所は「伴走型」の事務所です。
視覚障害の方がマラソンを走るときに、伴走者がつきます。
伴走者は、選手と呼吸、足並みを合わせつつ、選手がつまづいたり、転んだりしないよう誘導しつつ、選手が最高のパフォーマンスを出せるように一緒に練習し、本番に臨みます。
当事務所も、お客様の思いを実現できるよう相談段階から、受任段階、業務終了までの間はもちろん、その後もお手伝いできることはしていきます。
会社設立であれば、会社設立し、その後の事業に関する相談、対応もします。
外国人のビザであれば、ビザ取得、更新、変更、ご家族などのビザ取得のお手伝いもします。それが「Life Stage Design Partner」と自称するゆえんです。
お客さんの相談を聞いていく中で、可能な限り相手の本当の最善の選択肢を示していきたい、それが事務所の利益にならなくても、相手がそれで喜んでくれるなら、それがいいという考えに至りました。
実際、会社設立の相談を受けたケースについては、相談者(経営者)の思い、熱量は高かったのですが、場所の確保、資金繰り、行政への申請時期から判断し、相談者に対して「時期尚早」という意見を提示しました。その後、その方はご家族と会議をして、設立を保留し、今、足下を固めています。
不服申立てについては、不服申立てが採択される確率は低く、不服申立てをすることで、不服申立てを断念してリスタートを切るよりもコストがかかる場合があります。その時にはクライアントに断念してもらうことが得であることもあります。
もちろん、仕事を受任することが最善の選択であれば、喜んで引き受けます。
ビザだけを見ると、ビザに特化して圧倒的な業績を上げている事務所もあります。私も、そのような事務所の行政書士さんにいろいろと教わっており、修行中の身分です。
しかし、特定技能ビザは昨年創設されたばかりのビザで、これまでのビザよりは事務所間での差がありません。
会社設立においては単なる設立手続だけであれば、行政書士よりも司法書士に依頼すればいいだけです。行政書士に求められるのは、会社設立の際に必要な行政手続の有無と手続き申請になりますが、それだけでは十分とは言えないと思っています。
会社を設立するということは、事業をやること、目的を実現させることの手段であり、目的実現のために最善の手段なのかを考え、最善の手段であるときに初めて受任するものと考えます。
数多くいる行政書士の中でも、法律、政令などの制定・改正といった立法過程に関わり、訴訟も代理人として遂行した経験を有し、事業計画書を自ら作成し、融資を受けた経験もある、経営学修士(MBA)を取得しているという珍しい行政書士だからこそ、外国人の設立会社を含めた会社設立後の経営、事業戦略の観点から最善の回答を提示し、最善のサービスを提供できるものと考えます。
※ 法令上はビザは「査証」、いわゆるビザと言われるものは「在留資格」と言われるものですが、一般の方にわかりやすいよう「ビザ」で統一して使用しております。